インナーケア

【漢方レビュー】補中益気湯は夏バテ・疲労に効く?実際に飲んでみた感想と注意点

夏になると、なんとなく体がだるい、疲れが抜けにくい、食欲が落ちる――そんな経験、ありませんか?

僕も毎年のように「夏バテっぽい状態」に悩まされていました。
暑いからつい冷たい飲み物やアイスに手が伸びて、口は気持ちいいけど、お腹は知らず知らずのうちに冷え冷えに。
さらに、エアコンで体が冷えたまま過ごすことで、消化機能が落ちてしまい、疲れやすさが加速することも。

そんな不調を感じながら、これまでは栄養ドリンクやサプリに頼っていましたが、
「そもそも体質そのものを整えないとダメかもしれない」と思い始めたんです。

そこで今回、“元気を補う!”で有名な漢方「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を試してみました。
実際に飲んで感じた変化や注意点を、初心者目線でわかりやすくレビューしていきます。


補中益気湯ってどんな漢方?

「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」は、“胃腸が弱っていて疲れやすい人”を助ける代表的な漢方薬です。

名前の通り「中(=胃腸)を補い」「気(エネルギー)を益す」という意味を持ち、
昔から 夏バテ・体力低下・食欲不振などに使われてきました。

処方には、胃腸を支えながら元気をつける10種の生薬がバランスよく含まれています。

生薬名 よみがな
黄耆おうぎ
蒼朮 または 白朮そうじゅつ・びゃくじゅつ
人参にんじん
当帰とうき
柴胡さいこ
陳皮ちんぴ
升麻しょうま
生姜 または 乾姜しょうきょう・かんきょう
甘草かんぞう
大棗たいそう

これらの生薬が、胃腸の機能を整えながら“気”を補い、全身を元気に保つよう働きます。

✅ 漢方では「胃腸の弱り=エネルギー不足」のサイン
→ 補中益気湯は、まず内側から体調を立て直す処方なんです。


補中益気湯はどんな時に使う?

主な効果と使われ方をやさしく解説

補中益気湯は、「気(=元気・エネルギー)が不足している人」に処方される漢方薬です。
漢方で言う“気虚(ききょ)”という状態に該当し、次のような悩みによく使われます。


🔸 よくある使われ方の例:

  • 暑さでだるさが続く(夏バテ)
  • 食欲がない、胃腸が弱っている
  • 疲れが取れにくい、朝から元気が出ない
  • 風邪をひきやすい、回復に時間がかかる
  • 声に力がない、声枯れしやすい

これらの症状は、「内側のエネルギー(=気)が不足している」サインかもしれません。
補中益気湯は、そんな内側からの元気不足を、胃腸を中心に整えながら改善してくれる処方です。

また、食欲や消化力が落ちやすい夏場や、
仕事が忙しくてずっと疲れが抜けない人などにも、使われることが多いです。

✅ 僕自身も「夏になるととにかくだるい」「朝から動き出せない」タイプで、
食事も不規則になっていた事もあり、この漢方を試してみようと思いました。

ギンガ泣き顔
ギンガ:「体が重たい…なんとかしたいな」

実際に飲んでみた感想と感じた変化

僕が補中益気湯を飲み始めたのは、去年の8月後半ごろ
仕事が忙しく、なんとなく“だるさ”が抜けない日が続いていた頃でした。


🕒 飲んだ期間とタイミング

僕は朝と夕方の食前に、白湯で溶かして服用していました。
漢方は基本的に食前が推奨されていることもあり、吸収面と体へのやさしさを考慮してこの方法に。
味は少し独特ですが、白湯と一緒なら続けやすさは問題なしでした。

今回、実際に3ヶ月間飲み続けてみた中で、徐々に体の変化を感じるようになりました。


⚡感じた変化

  • 朝の重だるさが和らぎ、目覚めがラクに
  • 食後の胃もたれが減り、消化がスムーズに
  • 一日を通して、疲れにくくなった実感がありました

特に「朝の体の重さ」が改善されていく感覚は、自分でも大きな変化として感じています。


🕐 効果が出るまでの期間について

補中益気湯の効果が現れるまでの期間は、体質や症状によって個人差があります。
一般的に漢方薬は緩やかに作用するため、「飲んですぐ効く!」といった即効性は期待できません。

  • 早い人で数日〜1週間
  • 多くの場合は1か月以内に変化を感じることが多い
  • 体質改善目的なら半年以上の継続が推奨されることもあります

✅ 1か月ほど服用しても変化が感じられない場合は、体質に合っていない可能性もあるため、医師や薬剤師に相談するのが安心です。

ギンガ驚き
ギンガ:「僕の体質には合ってたってことかも!続けてよかった!」

補中益気湯の注意点|体質によっては合わないことも?

補中益気湯は、基本的に虚弱体質・疲れやすい人に合う処方ですが、
すべての人に合うというわけではありません。


💡 向いていない可能性があるケース

  • 体が熱っぽく、顔がのぼせるようなタイプ
  • 汗をかきやすく、いつも体が火照っている
  • 胃が極端に弱い/冷え性+胃痛が出やすい
  • アレルギー体質で、特定の生薬に反応がある人

こうした方は、補中益気湯がかえって体に負担をかけることもあるので注意が必要です。


🧪 漢方は「体質」と「状態」によって効き方が大きく変わる

たとえば同じ“疲れ”でも、

  • 胃腸が弱くて疲れる人 → 補中益気湯が合う可能性あり
  • ストレスやイライラで疲れる人 → 他の処方(例:加味逍遙散 など)の方が合うことも

📍 飲み続けても効果が出ないときは…

1か月程度服用しても改善を感じない場合は、体質に合っていない可能性も。
そんなときは、自己判断せずに、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

ギンガ考え中
ギンガ:「“漢方だから安心”と思ってたけど、体質との相性ってほんとに大事なんだね」

補中益気湯はどこで買える?価格と選び方

補中益気湯は、ドラッグストア・漢方薬局・通販サイト(Amazon/楽天など)で市販されています。
病院で処方されることもありますが、市販品でも効果は十分に期待できます。

■ ツムラ漢方 補中益気湯エキス顆粒
📦 内容量:48包(24日分)
💰 価格(税込):約3,200円
🛒 購入先:Yahoo!ショッピング

■ クラシエ 補中益気湯エキス顆粒
📦 内容量:45包(22.5日分)
💰 価格(税込):約3,080円
🛒 購入先:サンドラッグe-shop

■ 本草 補中益気湯エキス錠-H
📦 内容量:144錠(12日分)
💰 価格(税込):約2,280円
🛒 購入先:Yahoo!ショッピング

■ クラシエ 補中益気湯エキス錠
📦 内容量:48錠(12日分)
💰 価格(税込):約1,518円
🛒 購入先:グリーンビーネット・ネット専用スーパー

💡 購入時のポイント

  • 価格帯:24日分で約3,200円前後が一般的です。
  • 形状の選択:顆粒タイプは即効性が期待され、錠剤タイプは携帯に便利です。
  • 購入先:オンラインショップでは、まとめ買いや定期購入で割引が適用される場合があります。

価格は変動する可能性がありますので、最新の情報は各販売サイトでご確認ください。


補中益気湯はどんな人におすすめ?

こんな方には、補中益気湯が体に合う可能性があります。

✅おすすめタイプ

  • 疲れやすく、朝から元気が出ない
  • 夏になると、食欲がなくなってしまう
  • 冷房や冷たい飲み物で、お腹を壊しやすい
  • 胃腸が弱く、風邪をひくとなかなか治らない
  • ドリンクやサプリでは一時しのぎ感がある

「なんとなく不調が続いてるけど、病院に行くほどでもない…」
そんな“未病”の状態に、補中益気湯のような体質改善系の漢方が役立つこともあります。

ギンガ(笑顔)
ギンガ:『疲れているのが普通』になってた僕みたいな人には、一度試してほしい漢方です。

補中益気湯には男性に嬉しいこんな効果も?

補中益気湯は、もともと「虚弱体質の改善」や「疲労回復」を目的とした漢方薬ですが、
近年では、男性ホルモン(特に遊離テストステロン)との関係にも注目が集まっています。

たとえば、いくつかの臨床報告では――

  • 補中益気湯の服用により、遊離テストステロン値の改善や疲労感の軽減がみられた
  • 脳内のホルモン分泌を調整する間脳下垂体系への作用が示唆されている

などの内容が報告されており、男性更年期(LOH症候群)や、気力低下・疲れやすさといった症状への効果が期待されています。

ギンガ驚き
ギンガ:「“気を補う”って、ホルモンやメンタル面にも関係するんですね。勉強になりました!」」

📎 関連記事
👉 男性ホルモンを整えるツボとケア方法|LOH症候群の第一歩はここから

🔗 参考情報
・Ishikawa H, et al. The hormonal response to HCG stimulation in patients with male infertility before and after treatment with hochuekkito. Am J Chin Med. 1992; PubMed
・鳥居伸一郎. 男性更年期による全身倦怠感×補中益気湯[漢方スッキリ方程式(87)]. 日本医事新報, 2024年6月発行. 記事リンク
・平野大作ら. 勃起機能不全患者に対する補中益気湯の効果. 日本性機能学会誌, 2006. J-GLOBAL

本記事の内容は一部の臨床報告や研究発表をもとに構成されています。
効果には個人差があり、すべての方に当てはまるものではありません。ご自身に合うかどうかは、医師・薬剤師にご相談ください。


まとめ:自然な形で元気を支えてくれる存在

補中益気湯は、すぐに劇的な変化をもたらすわけではありませんが、
「じわじわと整っていく」体の変化を確かに感じることができた漢方でした。

体質に合えば、きっと頼もしい相棒になってくれると思います。


ギンガ(注意)
ギンガ:
補中益気湯をはじめとする漢方薬は、体質や症状によって「合う・合わない」が大きく異なります。

1ヶ月ほど飲んでも効果を感じない場合や、不調が続くときは、早めに医師や薬剤師に相談するのが安心です。
記事下プロフィール✍️
ギンガアイコン

この記事を書いた人:ギンガ

「メンズ美容35+」を運営しているアラフォー男子、ギンガです!
清潔感や健康を、ムリなく・楽しく整えていくために
日々の実体験をゆる〜く発信しています。
よかったらプロフィールものぞいてみてください☺️

プロフィールを見る

  • おすすめの投稿がありません